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謎が解けてスッキリ [Fantasista EVO]

徳島にお邪魔した際、Yさんに確認したいことがあると言われてやってみた実験の続きが、このたび公開されましたので、私も超スッキリ!!
http://flighthobb.exblog.jp/24580951/


【太陽を機体の左側に当てたらどうなるか】

飛行場での実験の結果は・・・
①胴体が左側に反った
②左へ反った状態で胴体の右に陽を当てた→更に左へ曲がったように見えた
③まっすぐになった胴体の右に陽を当てた→右へ曲がることはなかった
このことから、なぜ左だけに曲がるのかという新たな疑問が生じた
右へ曲がらない理由は何か?
image.jpeg

Yさんの実証実験により
【左右どちらでも熱を加えた方に曲がる】ことが判明しました

飛行場で左にしか曲がらなかった理由として・・・
②太陽の位置が上がっており、右からというよりも真上に近い位置であったことから右側の温度を上げるまでに至らなかった。むしろ左側への熱の追加供給となった可能性がある
③すでに胴体は左右均一に熱が伝道しており左右の温度差が出にくかったことに加え②の理由が考えられる

ということで、機体の一方向に太陽を当て続けると、その熱で収縮し反ることが明確となりました。
昔から、機体の片面にだけ陽を当てちゃダメといわれ、表裏均等に陽に当たるようにしていましたが、昨今の機体は胴体も主翼並みの面積を持つことから、同様に均等にするように気を付けることが必要ですね。

大会での出番前は緊張で忘れそうですが、ルーチンワークとして、機体へのカバーまたは太陽の位置を考えた機体の置き方に注意しましょう('◇')ゞ


(感想)
「機体は熱を加えた側に縮む」という実証実験が公開されたことは、過去なかったと思います。
Yさんの探求心と実証しようという行動力には感心します。さすがは日本のトップフライヤーかつトップビルダーかつトップサプライヤー。いま日本製のF3A機はYさんなしでは成り立ちません。今回の件に限らず物凄いアイディアとノウハウが詰まってますよ。

競技では自分の得た貴重な体験、経験は自分だけのものとして、他人より少しでも優位に立ちたいという意識はどうしてもあるもの。F3Aの世界もなかなか公開されたノウハウ的なものは少なく、口づてに師匠から弟子へ受け継がれていくようなものでした。確かに風対処テクニックとか見え方、見せ方とかは文章にするのは無理だと思います。しかし、今回のような物理的問題は、画像でしっかり確認したことで、皆機体の取扱を正しく行うようになり、大会での実力を発揮しやすくなるでしょう。その結果、参加者の底上げが図られ、競争がより激しくなるというのは、日本全体としても良いことであると思います。機体の取り扱い方も含めて実力だという声もありそうですが、誰でもちょっと気を付ければできることは技術ではありませんから、何処の機体を使うとか、何処のモーターを使うとかのレベルと同じと考えて良いと私は思います。


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カンちゃん

風呂に浸かっているときにふと。バルサ機が暖めた方に曲がる小生の仮説です。胴体はバルサの上に絹を貼りウレタン塗装がなされています。暖めた方に曲がるためには、バルサが塗装に勝ってのびる必要があり、フライトすればすぐにもとにもどる。これらから、バルサに含まれる空気が原因しているのではないでしょうか。木材はプラスチック(ウレタン塗装)に比べれば膨張率は小さいです(数十倍の差?)。空気の膨張率は固体物質に比べてかなり大きいはずです(空気は体膨張となり比較できないが)。そしてバルサには一般的な木材に比べて、空隙がたくさんあり、その空隙内の空気が熱せられバルサが膨張し、熱せられた方のバルサが塗装より伸びているのではないでしょうか。フライトすればすぐにもどることも、空気は比熱が小さいですから、放熱しやすく、もとにもどると考えます。どう思います?
by カンちゃん (2016-08-21 23:23) 

mamu

KNBさん
機体製作をしたことのある者の発想として、左右側板の長さが違うから胴体が曲がると思ってしまうんですが(散々苦労してきました)、表面の長さが変わらないとすれば、側板の曲がり=胴体の曲がりになりますよね〜。
by mamu (2016-08-22 08:35) 

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