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3BWペラ話し② [ラジコン]

さて「詳細を説明します」と言いながらも、改めて記事を読み返してみますと意外にポイントがバッチリ書いてあるなぁと思うのであります。なので細かい説明どうしようかな(^_^;)

今時のRCヘリのローターはグラスやカーボン製ですが、私が始めた頃はグラスローターは高級品で、それこそ一転びすると大変勿体ないので、木製(堅木とバルサの合成材)にシュリンクカバーしたものを使ってました。ある程度飛ばせる様になって上空飛行もオートロも出来るようになり、初めてグラスローターに変えた時の印象が忘れられません。とにかく浮きがべらぼうに良く、スピードが出て、よく回って、舵が効く!!ローター変えただけでヘリの性能が1.5倍良くなるのです。効率が全然違います。驚きました。同様のが木とカーボンのペラでも言えます。そう、効率で言えば木製は相当に劣後するんです。じゃ、何でわざわざそんな効率の悪いものを使うのか?おかしいんじゃね??(笑)

世の中いろんなものがデジタル化されてだいぶ経ちますが、感覚的なもの、曖昧さって、デジタルで表現するって難しいですよね。ドローンのPDI値の設定なんかその最たるもんで、なかなか思った様に調整出来なくてイライラします。ブラシレスモーターのESCも同様で、なんでこういう制御出来ないの?って10年前から言ってますが、未だにこれだってのが有りません。そんなハードとソフトのすれ違いを上手いこと吸収してくれてるのがアナログチックな3BWなんです

さて今更ですが、改めてブラシレスモーターダイレクト駆動の特徴を言いますと、レスポンスが良い一方で外力の影響を受け易いというところです。結果どういう現象が出るかと言うと、水平飛行から機首を引き起こして上昇させた時にはモーターの回転が落ち易く、反対に機首を下げて降下させるとモーターの回転が下がり難い。同様に向かい風と追い風でのモーターの回転差が大きいのです。モーターは負荷の度合いに従って回転が頻繁に上下します。回転が上下すると言うことは飛行機の速度も上下します。エンジン機から電動機に替えた時、真っ先に速度のコントロールが遣り難いと誰もが思うのがこの理由です。負荷が増えて回転が下がり機速が落ちるのを、パイロットがスロットルレバーを操作して補い、機速を一定に保つという操縦方法が求められるからです。このコントロールを自動化させるのがいわゆるガバナーシステムです。またリダクションシステムやコントラドライブシステムはダイレクトモーター駆動に比べて、回転変動が少ないため、その面ではかなり飛ばし易くなります。しかしなんと言ってもダイレクトモーター駆動の利点は安い、単純、軽い、扱い易いところなので、わざわざ高価で複雑で設定が必要でメンテも必要なシステムは使いたくないですよね。なんか、もっと手っ取り早く飛ばし易くする方法は無いのか?
あります!!それが3BWなんですね〜

私のセレナLtは標準仕様(3〜4セル)とはちょっと違いまして、先ずバッテリーありきのシステムになってます。新たにバッテリー買うのが嫌だっただけですが(笑)5セル4600mAhで12インチのペラを回すユニットです。具体的には手持ちのFSD FC3548-7T(600KV)モーターにSunrise80AESCですが、新品を揃えてもモーター1個未満のお値段で手に入ります。このESCはお手軽なんですが、モーターの回り始めが曖昧で反応が鈍いので、スロットルレバーの下の方のコントロールがリニアじゃ無くて低速で飛ばすのがちょっとやり難い。だからどうしてもスロットル真ん中以上を常用するので飛行速度も速めになっていました。

最初にセレナLtの2ブレードAPCのEペラを3BWに替えて飛ばした時の印象は、ん!?スロットル上げてもダッシュしない、反応鈍!!って感じでした。良く言えばマイルド、悪く言えばタルい。機体が重く感じましたが2ー3往復しているうちに直ぐ慣れて、寧ろスロットルの反応よりも飛行機のハリ付きの良さに驚きました。確かに2ブレードの軽快さ、反応の良さ、キレは楽しいのですが、逆に機体の落ち着きが無くヒラヒラとオモチャっぽさが気になります。3BWは反応はマイルドですが、全速度域で挙動が落ち着いており、まるでジャイロが入っているかの様です。実はこれに近いことがEPペラをGPペラに替えた時にも感じます。単純に同サイズで交換すると電流値が下がり、引きが弱くマイルドになりちょっと物足りない感じです。そこに引きの良さとドッシリ感を増したのが3BWと言う感じ

3BWペラは翼厚があり、程々に重く、がしかし先端が軽く、しなるのが特徴です。ですからピッチは1サイズ強めにと言うのがこれまでの経験値です。ブレードが厚いので当然抵抗が大きく電流も流れますので、1サイズ小さめのものからテストしていき、電流値の許容範囲での求めている引き、降下速度になるペラのサイズを探していきます。しかしそもそも3BWペラは種類が少なくサイズが無い

((セレナLtに使用した2Bペラは当初12x12でしたが速度が速すぎる感じでしたので12x10にしていました。が、それでもまだ速過ぎて落ち着きがないので12x8がいいのかもしれません。試しに11X10では垂直上昇でのブレードストール音が激しく出て、とても使い物になりませんでした。12では全く問題なく静かにぐんぐん引くのに何ででしょうね?余談でした))

用意できた3BWペラは12x6と13x6と13x8の3種。出来れば12X9位のが欲しかったのですが無い。しょうがない。先ずは12X6ですが、全く引きが悪く垂直上昇が出来ませんのでボツ。13x6は垂直上昇出来ますがスラスト方向ダウン側へ大きく倒れていきます。水平飛行などいい感じで張り付いて飛ぶんですが、スタントするにはちと苦しい。となれば最後の一本13X8。これはバッチリでした。垂直上昇でどこまでも登りますし、降下も程よい速度で降りてきます。あとは先に書いた通りの素晴らしさ

ダイレクトモーターには木の3Bてのがマッチングが良いと思います。材質からくる翼厚、重量分布、剛性。常に多目の抵抗を受けながら駆動しているため回転変動を起こし難い。つまり機速変化が穏やかになる。例えて言えば自動車のトルコンの様な滑らかさがあります。スロットルの操作を通して感じられるトルク感がそれ。ダイレクトモーターを愛用している方には是非試していただきたいものです。もちろん電流値を測れる環境がある方に限ります。闇雲にペラを取り替えて燃やしたなんてのはいただけませんのでね。あ、私仕様のデータは記録を消してしまったので、改めてデータを取り直して後日アゲておきます。

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