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航空法改正 [ラジコン]

6/20より無人航空機に関する改正法が施行され、100g以上の
無人航空機を飛行させる場合は機体登録が必要となりました。
法案成立から施行までの間、明確な実務アナウンスが十分なさ
れなかったことから、ラジコン航空機趣味人は大混乱しました。
憶測、希望的観測、伝え間違い、聞き間違い等で様々な情報が
交錯し現在に至りましたが、果たして制度を理解している方は
どれだけ居るのでしょうか?
このRC界を揺るがした法改正に関連して、私が感じたことを思
いつくままに書いていきます


① 意外に保守的な人が多いんだ
一番驚いたのは、ネットで簡易に機体登録申請ができるのに、
わざわざ時間とお金をかけて紙ベースの申請をしようとした人
が非常に多いこと。それに申請のやり方は他の人に聞けば教え
てくれるだろうと、自分で調べる手間を掛けないこと。自分に
係わることなのに、なぜ自分で調べないのか全く理解できませ
ん。国交省のHP見ればそこに書いてあるのに、何処からか聞き
かじった偏った情報、一部の情報だけで法改正を批判し、国の
やることは云々、金集めだの、健全な愛好者いじめだの等々被
害者意識丸出し。そんなことより、法は施行されるんだから自
分が飛ばせる環境をまず確保することが必要なんじゃないの。
それでいて申請方法が分からないと人に丸投げ。情けない。
この機会にRCを止めるという方も居りRCはこの法律のおかげ
で無くなってしまう。という意見もありますが、本当に飛ばし
たければ少々面倒な手続きがあっても飛ばしますし、この機会
にという方はそもそもこの制度が無くても近々飛ばさなくなる
と思います。
実際に登録するのは簡単です。ただ手数料が何でこの金額なの
か、根拠は示して欲しいですよね。今回21万件余の登録があっ
たようですが、最低でも2億円超の入金があったわけで、法改
正に伴う諸費用がどれ位かかったかには興味があります。
私の中では、RCをやるような人は電気や機械や工作に興味があ
って自分で創意工夫してモノづくりをする、好奇心旺盛な、新
しもの好きというイメージがあったので、今回の反応は本当に
意外だったのです。でも反面、F3Aですら(だからこそ?)他人が
良いと評判になったものにしか手を出さない保守的な面がある
のは感じていましたし、普段のサンデーフライトの方々の機体
整備状況、飛行技術向上への熱意の無さには寂しさも感じてい
ました。私が幸運にも超ポジティブな方々とのお付き合いが多
かったせいなのか、他人任せには出来ない姿勢が移ってしまい
ましたが、休日をのんびりとRCと過ごしたい方が殆どなのでし
ょうかね~。その様な方々にとっては迷惑千万な法改正と言わ
れればその通りなんでしょう。


② そもそも、この法改正は何のためでしたっけ
いわゆる自動制御の入った無人航空機の運用が、今後劇的に発
展することを前提とした法整備です。国交省はRC機だけを規制
しているつもりは毛頭ないと思います。というか認識すらして
いなかったのかもしれません。法案が通過して初めて、業界が
ヤイノヤイノ言い始めて、しょうがなく対応をしてみた程度だ
と思います。管理する側になってみれば、所謂ドローンもRC機
も一緒で、事業としての無人航空機を発展させるためには大し
たことじゃないのです。あくまでも事業に関することがメイン
で、その他大勢は機体登録によってその存在を表に出すことで、
裏運用に対する牽制作用が働く効果はオマケなのではないでし
ょうか。テロ対策云々言ってますが、それが目的ではなく、誰
も彼もが安易に運用しないような牽制策の一つとしただけでし
ょう。実際にテロに使おうと思ったらなんでも出来るので。


③ 今後RC界はどうなっていくんだろう
そもそもRC機ってハードルが超高い分野ですよね。私も小学
生のころから憧れてました。初めて飛ばしたのは高校1年の時
で、機体はラジ技の折込図面から作ったアイちゃんでプロポは
同級生からの借り物で、地元のラジコンやってる人に二人羽織
で飛ばさせて貰いました。その後12年間いろいろありまして飛
行機は触っていませんでした。再開は、家の近所の模型屋さん
で、一式用意して機体を作り、模型屋さんの専用飛行場で教え
てもらいました。で現在に至る。
このスキームって私が始めた当初も今もあまり変わっていない
と思います。今はシミュレーターがあるにせよ、独学でやるの
は困難ですし、飛行場所もありません。しかし模型店の数は当
時に比べて圧倒的に減少しています。飛行場を保有する模型店
は数える程しかないでしょう。ネット通販の波に押され模型店
も淘汰されました。ゼロになることはありませんが、現状以上
に増えることはないでしょう。そもそもパイの小さな業界です。
3D空間を飛んでいる不安定な物体を目視で遠隔操作するなんて
いう離れ業を習得するという、変わった趣味なわけですから、
普及なんてするわけはありません。新たに始めようとする人が
いないと言いますが、昔からそんなにいたわけではありません。
4~50年ほど前に始めた人がその後もずっとやってきている
だけです。
けれども趣味の世界、やっぱり好きな人は居るわけなので、そ
ういう方の参入は今後もあるでしょう。そして今回の法改正が
その方たちの参入の障壁になるかと言えば、そんなことはあり
ません。遣りたければ出来るのです。己の勉強不足、不真面目
さから勝手に判断した否定的な意見を、さも業界の総意のよう
に発信するのは害でしかありません。そんなことより、模型業
界自体がRC機を趣味として必要としている人たちに何を提供し
て行けるかです。もはや模型店にパイロットを養成する余力は
ありません。ならば誰がその役割を担うのか。ドローンのよう
な講習システムは全く役に立ちません。なぜなら操縦技術を確
立するまでに時間と費用が掛かりすぎ、スクール事業としては
成立しないからです。
RC機は飛行場がないとできない趣味です。ならば飛行場の運営
者がその役割を担う時代なのかもしれません。どうでしょう?

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