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ラジ技11月号記事補足 [グライダー]

記事の下書きしている時に、ちょっと気にはなったんですが「プロポの設定に関して」の中で「それちゃうんじゃね?ど素人が何言ってんだよ!」みたいに思った人がいるんじゃないかと思いました。
①エルロンからラダーへのミキシングはしない
②エルロンは差動を取らず上下同量
これ、いわゆるグライダー設定の常識から外れてますよね。だって、そうするもんだとこれまでのグライダー記事には書いてあるし、機体の説明書にもそう書いてありますから。敢えてそうしない理由を説明します。記事の中で書けばよかったかもですが、長くなって分かり難くなるかなと思って端折りました。

①電子的に一定量のミキシングを掛けるのですが、自然相手のグライダー。いつも同じ条件で一定の旋回をするわけではありません。風を見ながら機体を思った方に動かしたいのです。機体特性、サーマルの状況、機速、風速で操作方法は逐一変わります。はっきり言ってミキシングが邪魔です。風速が弱ければラダーから旋回に入り、横ずれが極力少なくなるバンク角を保つために、エルロンを操作します。左旋回でラダー左を打ってもエルロンは右ということはよくあります。これがミキシングでエルロンラダー同時左では食い込み過ぎてしまい、機体抵抗の増加で速度と高度を失ってしまいます。スロープで機速が上がっている場合はバンク角を与えてからラダーとエレベーターで旋回しますが、ミキシングが入っているとターンのタイミングが取れませんし、巻き込んでしまいます。グライダーといっても色んな条件によって、機体も、設定も変わるのですから、一括りにしてグライダーはエルロンラダーミキシングを掛けるもの、という固定観念は捨てましょう。

②同様にエルロンディファレンシャルも、ダウン側はアップ側の半分位にする、というのも当てはまりません。実際に飛ばしてみると分かると思いますが、機体によっては浮力が落ちてしまいます。アドバースヨーを嫌ってそのような設定をするのですが、先に書いたようにラダーを使って横ずれしない旋回を行えば良いのです。旋回中の高度低下、抵抗増加を極力減らす操作を心掛けることが大事で、闇雲にディファレンシャルを取るのは得策ではありません。またスロープ機でスタントを楽しむ場合には、軸の通ったロールをしたいものです。それがスロープの醍醐味でもありますので、そういう機体には当然その演技に合わせたディファレンシャルを設定しなければなりません。当たり前ですがフライトモード毎にディファレンシャルの設定は変わります。

要は、何でもかんでもグライダーとはこうあるべき、みたいなことではなくて、機体に応じた、飛ばし方に応じた最適なセッティングをすれば、それが一番楽しく飛行ができる、満足度が高くなるということです。ラジコンを趣味にしてる人って意外に保守的で、人から聞いたことを鵜吞みにする方が多いんです。私は自分でやってみないと納得できない性格なので、失敗も多々ありますが、経験で得たものは自信をもって公開できます。やってもないことを人づてに聞いて、さも得意げに語るようなことはしたくありません。

以上、補足させていただきます

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