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70クラスF3A大会雑感 [F3A]

この度の関東では初めてとなるF3A70大会ですが、やはり面白いです。何が面白いって、難しいのが面白い。選手権クラスのフライヤーでも、飛ばし慣れていないこのクラスの機体をきっちり飛ばすのは至難の業。大変苦労されています

フライトコーチでデータを取ると良く分かるのですが、飛行速度はフルサイズも70クラスもさほど変わりません。ということは、飛行機のサイズに合わせて近い距離を飛ばせば、必然的に演技の大きさは小さくなり、忙しくなり、余裕がなくなります。風の影響を受けた時の姿勢の乱れも大きくなります。サイズが小さくなったことで難しい要素が飛躍的に大きくなる訳です。それが良いんです(笑)

FAIのF3A規定で機体サイズが2mマックスになって何十年になり改正論議が出ていますが、どうも機体サイズに変更は無いようです。F3A人口の高齢化に伴う競技人口減。やはりこの機体サイズ、それに付随するパワーユニット等の高価格化が新規参入者への大きなハードルになっていることは明白です。今回の大会でも普段F3A大会に出て来られない方の参加が多数あったということは、そのハードルの存在を証明しています。低レイノルズ数のもとで行う方が「模型航空機」としての競技開催意義が高いのではないでしょうか

一方で70クラスでF3A規定演技向けの機体が、絶対的に不足している現実があります。こういった競技会が開催されていないがゆえに機体需要も低かったため、同じ機体がずらっと並ぶ景色となります。昔話を持ち出しても仕方ないのですが、以前は自分で設計し、製作し、色んな機体が飛行場で見られたものです。今は、、、(~_~;)
1600mmくらいの機体でしたら私の狭い部屋でもなんとか組み上げられそうですし、独自のアイディアを盛り込んだ自設計も夢があって楽しそうです。Fパターンをしないのであれば、もっと簡便な容姿の機体でも十分な戦闘力は持たせることも出来ます。「模型航空」の原点を見つめ生涯の趣味として歩んでいける方策として、機体サイズの縮小化は必要と思います

ところで、今大会で感じたことがありまして、ひとつは機体の調整を何処までやっているかということ。もうひとつはルールを理解して飛ばしているかということです。
機体本来の持つ特性に合ったパワーユニットの選択と、重心位置、舵角等のセッティングが取れていないのが見られました。特に電動機はパワーコントロールが凄く重要で、それによる速度と舵の入りの関係が非常に敏感です。パワーを掛け過ぎたり、逆に抜き過ぎたり、タイミングのズレている方が凄く多かったです。
それから、そもそもルールを意識して普段飛ばしているか、形だけまねて飛ばしてはいないか、という疑問が湧きました。なんとなくそれっぽく飛ばしていては点数は貰えません。これはスポーツマンクラスの演技でも同様です。どういう飛ばし方をしなければならないか、理解をしていないのに闇雲に飛ばしても、ただ時間がもったいないだけです

私は今回の大会参加に当たり、切羽詰まってから急遽練習を始めたのですが(前にも書いた通り、尻に火が付かないとやらないタイプなんです)、フライトコーチを使ってとにかく自分の欠点を潰す方向でやりました。後ろで見ていてアドバイスをくれる人は居ないので、ただ飛ばしていても間違ったまま延々とそれを繰り返してしまいます。とにかく限られた時間の中で効率よく練習するには、フライトコーチ先生に頼るしかなかったのです。しかし癖というものは分かってはいてもすぐ直るものではありません。しかも一つ二つではありませんし。でも飛ばし終わって家に帰ってからフライトコーチのデータを見て、悪いところを確認して、それを頭の中で修正してイメージフライトするようにしました。私はずっとサンデーフライヤーで基本日曜しか飛ばしませんから、絶対的なフライト回数は少なかったので、いつも電車通勤中に頭の中でフライトイメージを作って飛行機を飛ばしていました。なぜかイメージなのに上手く飛ばないんですよね(笑)でも繰り返していると、たまにイメージでも上手く飛んだりする訳です。それで実際に飛ばしてみると、ちゃんと上手く飛ぶんです。不思議です。ま不慮の事態でミスはするから、点数はなかなか伸びないんですけどね

今回もその作戦でやってみました。スロットルワークと速度感は実際に飛ばさないと掴めないので、その習得にフライトは集中して、帰ってから演技を見直してイメトレする、という流れです。正味3日間しか飛ばせていないので、絶対的な練習量は30フライトにも足りていません。でも本番では練習通り飛ばせました。練習でたまに間違うところも、そのまま間違えましたが(笑)
よく本番では練習の半分しか上手くいかないといいますが、それって単なる言い訳だと思います。本番で「上手くいかなかった気がする」だけで、練習でもそういう飛びをしているんです。練習でたまたま上手くいった飛びだけが記憶に残っているんです。そういった勘違いを改める意味でもデータを可視化するフライトコーチは、一人練習にはもってこいです。但しフライトコーチを使ったからと言ってすぐ上手く飛ぶわけではありません。あくまでもツール、道具のひとつですからそれを生かすのは使い手次第ということです。データの間違いも多いですし、大会のジャッジは人間です。機械ではありません
BNF70コンペ#11Rデータ.jpg
ということで、久しぶりの大会での雑感でした

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