目指すもの

フライヤーとして1ミリでもいいから、昨日よりは今日は良くしたい、上手くなりたい、と思ったこの10年間でした。その前は、程々で十分良かったんですけどねー。楽しけりゃそれでよし。それで満足。でもね、階段登ってって少し高いとこから見ちゃうと景色が違うんですよ。それまでとは別の素晴らしいものが見えちゃう。そうするとさらにもう一段高いところを目指したくなるんですよねー。もっと違う景色を見たいと。あゝツラい、楽しい（笑）

60歳を期にそんな辛く楽しい生活とはお別れして、違う楽しみを模索している昨今でございます。依然として飛ばす以上はちゃんと満足いくように飛ばしたいので鍛錬はしておりますが、精神的にピリピリするようなところまでは追い込まず、あくまでも自己満足の領域です。私の目指すところは(今のところ)「モデルエアプレーンフライヤー」ですので、自分が飛ばしたい機体を「作って」「飛ばして」満足したいのです。ビルダーだけではなく、フライヤーだけでもない。飛べばそれで終わりではなく、機体の持つポテンシャルを最大に引き上げるべく調整し、場合によっては改良を重ねて行くスタンスですね。機体の良し悪しの判断を客観的にできる場、貴重な情報交換の場として大会には積極的に参加していきます。いやむしろそのために機体を作ると言ったほうが正しいかな？

所属クラブでもそうですし、また年に何回か参加させていただいているフランクな飛行会でも感じてるんですが、私がこの10年やってきたことは、ごく普通のラジコンを趣味にしている人から見たら異常な世界だったのかもしれません。私からしたら普通に機体を整備して練習する毎週の繰り返しですが、外から見たら取っつきにくい世界に見えたかもしれませんね。でも基本的なこと、安全にかかわること、飛行技術の向上のためには必要なことばっかりだったんです。本来それが普通な筈なんです。じゃないと危なくてしょうがない。

現実は・・・危ない人、多数・・・(;´Д｀)

趣味だからやりたいことをやる、口を出されるのは嫌だ。気持ちはわかりますが、事故ってからでは取り返しがつきませんものねぇ。車の運転でもそうですが視野が狭くて周りを見ていない、見えていない人が多いのです。人は集中すればするほど視野が狭くなるのは当たり前。それを周りの人が補っていかねばならないのですね。そのためのクラブ員ということも言えるかと思います。視野だけではありません。考え方も人それぞれではありますが、自分の知らないことは知りたいですよね。それがすぐ役立つかどうかはわかりませんが、色んな引き出しを沢山持っていたいのです。あーそういえばあんなこと言ってたなー、こんなこともあったなー、あれはこういうことだったんだ、なんて、ある日ある時「こつん」と響くことはよくあるものです。会社でも解答だけを何度も聞きにくる子が居ます。一方で、調べ方、考え方を聞きにくる子も居ます。最近は特に働き方改革なんて余計なことするもんだから、皆んな時間が無くて、とにかく手っ取り早く問題解決をする方向に走ってしまってます。結果、ノウハウを持ってる人に全部聞いちゃえってなるんですかねぇー。これやってると応用が効かないんです。で、また聞きにくることの繰り返し。いつの間にか全然身に付かないままにベテランの領域になってしまい、居るべきポストがなくなってしまう。結構多いんですよ。自分が聞きたいことだけ聞けばいい。それ以外のことは興味がないし、いちいち細かいこと言われてウザイし時間の無駄だからシャットアウトって。もったいなくないですか?色々言ってくれるのは脈があるからでしょうにね。私も1聞かれたら10返しちゃうタイプなので、嫌がられる方かな(笑)

話は逸れましたが、あ、そうだ。逸れたついでにブログでもお馴染みの「なっかーさん」を褒めなきゃと思ったんでした。「褒める」なんて上から目線ですんません。言葉を換えれば「尊敬します」ってことです。何が尊敬ってそのひたむきな向上心、探求心、根っからの負けず嫌い(笑)、でも繊細さを併せ持った素晴らしい「モデルエアプレーンフライヤー」です。パチパチパチ。RCカーレースの世界から飛行機へ移行された方ですが、ロジカルな考え方をベースに、メキメキとグライダーの世界でも頭角を現してきました。さらなる飛躍が期待できますよね。パターンの世界でも暴れてくれることを期待しております。