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不自由さの先にあるもの① [ラジコン]

最近エレベーターの付いていない飛行機を飛ばすことが多くなりました。多くなりましたというのも変ですね。好んで飛ばしているのですから(笑)

そもそもエレベーター(昇降舵)は何のためについているかというと、主翼の仰角を変えることによって揚力の発生具合に変化を生じさせるため。正に読んで字の如く、飛行機の昇降を司る舵な訳です。じゃあそれが無いのにどうやって昇降するの?ってことですが、揚力発生の大小は仰角だけではなく翼を通過する空気量、つまり速度によっても変化しますから、仰角が一定でも速度を上げれば揚力は増える→上昇。速度を下げると揚力は減る→下降。動力付き飛行機の場合は速度の調整で昇降のコントロールが出来るわけです。

でも出来ると言っても、速度が揚力に変換し、結果として機体の動きに反映するまでには時間がかかります。普段3舵を使って素早く細かいコントロールをする癖が付いてる身にとっては、この間(ま)?時間差?が非常に難しいのです。更に時々刻々と変わる風の状況も絡むので、なかなか厄介です。この厄介さを克服するために、どういうタイミングで、どれくらいの量だけエンジンの回転を上げ下げしたら良いのか?と頭をフルに使い続けるわけで、それが超楽しい要因となるのです。

上昇降下とともによく聞かれるのが、旋回はどうするの? 実は旋回は意外に?簡単です。機体を傾けるとそっち方向に勝手に旋回していきます。が、機体が傾くと見かけ上の翼面積が減るので高度は下がってきます。下がらないようにするには、エンジンの回転を上げて速度を上げてやります。速度の上げ具合は高度が一定になるように、ですね。この速度のコントロールをしないとどうなるかというと、旋回中高度が下ってくるとそれに従い機速が上がってきます。そうすると今度は揚力が増え上昇に転じます。旋回開始→高度低下→速度増→上昇というような上下の変動の激しい飛行となり、最後にはコントロールしきれなくなったりします。逆にその激しい動きをわざと作ってやるのが、曲技飛行ですね。いずれにせよ、どういう理屈でどういう動きをするのか、よく理解して飛ばすことが肝要なんです。

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