機体調整 [F3A]
F3A機体の調整についてイロイロなご意見がありますようで、私なりの考え方、方法をメモっておきます。
いうまでもなく前提条件は、ガタ・差動のないスムーズなリンケージと適正な重心位置です。また、いくら調整しても癖を全て無くすことは不可能なので、そこは程度とバランスの問題となります。意外にトリムが取れていない機体も多いので(自分では取れていると思っている)注意が必要です
水平飛行でまっすぐ飛ぶが
①背面飛行でroll方向へ傾いていく
②垂直上昇がpich方向へ倒れる
③垂直上昇がyaw方向へ倒れる
④垂直降下がpich方向へずれる
について、それぞれ考えていきます(^^♪
①背面飛行でroll方向へ傾いていく
F3A機は基本対象翼型ですので、正面水平飛行では主翼は進行方向に対して一定の迎角を持ちます。その状態でroll方向に傾かないようトリムを合わせるのですが、そもそもプロペラ後流やら翼の剛性(もしくはねじれ?)やら、いろいろな力のバランスをとった結果での水平飛行です。背面飛行ではその微妙な釣合いが崩れ、roll方向に傾くことがよくあります。
傾きの修正はエルロンで行いますが、エルロンはニュートラル位置から上げ方向より下げ方向の方が効果が高いのです。例えば背面飛行で機体後方から見て右にrollする癖が出たならば、サブトリムで左翼のエルロンだけ少し上げます(正面状態で後ろから見て)。この状態で正面水平飛行でトリムを取り直します。それから背面飛行をしてまだ先ほどと同方向へrollするならば、更に左翼のエルロンを上げます。そして正面水平飛行でトリムをとって背面にしてrollするか確認します。この作業を何度か行って正面、背面ともRollしなくなったところで、リンケージのロッドの長さを調整しトリムゼロ、サブトリムゼロで先ほど取ったトリムの位置にエルロンが来るようにします
②垂直上昇がpich方向へ倒れる
スタント機は基軸に対して通常モータースラスト0°、主翼取付角+0.5°、水平尾翼取付角0°、カナライザー取付角0°、これで大概トリムニュートラルで水平飛行すると思います。トリムのずれは主翼取付角で調整します。これを水平尾翼取付角で調整しようとすると弄るところが増えますが、その辺はお好みで。トリムの取れたところで垂直上昇をさせて、フルスロットルでどちら側に倒れるか確認します。アップ側に逸れていく場合はモータースラストを-0.2°にセットします。これで足りなければ更に増やします。逆にダウン側に逸れる場合はスラストを+0.2°にしてから調整します。スラスト調整して真っ直ぐ上がるようになったら、水平飛行でのトリムを取り直し、また垂直での癖を調整します。ピッチのトリムは取付角と重心位置にも大きく関係しているので一つ変えたら他に影響ないか必ず確認します。
③垂直上昇がyaw方向へ倒れる
滑走路上を巡航速度水平飛行で往復させラダートリムを完全に取ります。その上で垂直上昇して左右どちらに逸れていくか確認します。どこまでも真っ直ぐ上るようならサイドスラスト多過ぎ。気持ち左に行きそうな感じにしておきます。コントラの場合は真っ直ぐに調整します。上昇中にラダーを左右に振ってやるとドッチに行きがちかが分かりやすいと思います
④垂直降下がpich方向へずれる
どの機体でも程度の差こそあれ、アップ方向へ逸れてきます。これも重心位置との関係が深く、1/2リバースQ8での1/2ロール後の姿勢(ダウンが大目に必要とか)、スピンの入り具合も見ながら重心位置を決め、最後にこのアップ癖はプロポのミキシングで対応します。ミキシングはモーター(スロットル)最スロー時だけ→エレベーターへ3%程度までです。5%以上ミキシングが要るようなら、重心位置の見直しが必要です
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(続)コントラはどこが違う? [Contra Drive System]
じゃあメリットは何か?
一番のメリットは機速のコントロールがやり易いということだと思います。飛ばしてみて分かったんですが、ペラの回転数の変動が少ないのに速度の変化が大きい。ということは、少ない回転変動を大きな操作幅で動かすので緻密なコントロールができると共に、機体に係る外的要因も少なくなるので、より安定性、つまり座りの良さが出るものと期待できます。速度のコントロールがし易いということは、ジャッジがよく見える位置取りをし易いということに繋がりますので、機体の座りの良さと合わせてこれは相当優位と言えます。
コントラはどこが違う? [Contra Drive System]
先ず、感じることは「どっち行くの~?」ていう方向感の無さ(笑)
感覚を言葉で伝えることは難しいのですが、ヘリをヘディングロックモードで上空を飛ばす感じと言いましょうか。しっかり舵を打って行先を定めてやらないと目標に向かっていきません。私は弓道やってましたが、すり減った矢羽を打ったら狙いと違うところに飛んでく感じ。機体の前面に大きな抵抗があって、尾翼が効いていない感じで、機体なりの方向感が見られないのが特徴です。前に記事にしましたプロペラのピッチスピードよりも機速が速いという事実があるわけですが、つまりプロペラ回転面以降の空気の流れはその外側より遅く、コントラの場合はさらにその差が大きくなる。結果として尾翼面積が減少したのと同様の現象が生ずると推察します。纏めると、倍のペラ数による前面抵抗の増加と尾翼効果の減少が合成された結果、直進性が低下するということだと思います。
もう一つ、上記のことに付随するのですが、機体の挙動が機首を支点としているように見えることです。3Dアクロでホバー系演技をしたときに、機首を支点としてテールを振るような動きをしますが、コントラでは普通の飛行中でもその様な動きが感じられます。
従来設計の機体にコントラをポン乗せした場合、冒頭に書いたコントラの利点とは真逆の挙動にびっくりするはずです。「真っ直ぐ飛ぶはずなのに、ふにゃふにゃして何処行くかわかんない~」ので、これを解消する機体設計、または改造が必要なのですね。とりあえず手っ取り早く真っ直ぐ飛ばすには、プロペラ回転面以外の尾翼面積を拡大します。尾翼を延長するか、補助尾翼を増設するのが一般的ですね。
(続く)
なぜに大会へ? [大会]
それはともかく、なんで行きたくなるかと改めて思い返すと
①普段味わえない緊張感
②他の参加者との交流、情報交換
③思ったように出来なくてメッチャ悔しい
④上手くできなかったことの反省
⑤上手くいかなかったら出来るように練習
⑥上手くいくと最高に気持ちいい
⑦上手くいったら更に上を目指す意欲が湧く
⑧情報交換に向けた新ネタ開発
⑨機材準備と調整
⑩ブログのネタ
要は一人で飛ばしているとマンネリになるんですけど、大会に行くたびに新しい発見や人との繋がりができて、それが更に、次への意欲になるという循環です。クラブでだべりながら飛ばすのは楽しいですが、普段会えない方と話ができる、機体が見られる、飛びが見られる大会遠征はまた格別ですね。
そもそも、私も最初から大会に出たかったわけではありません。きっかけはクラブ主催の大会に頭数合わせで出たところ、思いのほかの好成績で気分が良かったからですが、そこから先は苦闘の日々(笑)でしたね。成績優先で出るとほんと辛い。資金や時間の負担も次第に大きくなってきましたし。それがカシオペア大会に出るようになってから、成績だけでなく大会自体を楽しもうという方向に変わってきました。はっきり言ってハンデ付の大会で成績を出そうというのはかなり無理がありまして、そこだけを求めると、参加する意味が無くなってしまいます。成績以上に前日練習や前夜祭、そして当日の参加者間の絡みが面白くて、もはや私の年間計画はカシオペア大会を中心に回ってしまっています。春の水上機、秋のスタント。この日のためにせっせとネタ作りして、かつやっぱり飛ばす以上は自分が納得できるような飛びが出来るよう練習します。参加することが目的でもいいんですが、それだけではもったいないのでそれなりの準備をするところから楽しみは始まっているわけです。このような場を提供いただいているカシオペアの加藤さんには感謝感謝です。
さて、今年はどんなネタが飛び出すかな?
楽しみで楽しみで、指折り数えて待っています。