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前風〜後風〜① [F3A]

久しぶりに前風吹いた飛行場でした。いつもはほぼ後ろからの土手越えの風なので着陸が超ヤバいのですが、前風だとかなり吹いてても乱流では無いので助かります。それでも着陸態勢に入りつつ第三旋回に差し掛かったところで翼が90度傾きましたけどね。昔の機体は低速での効きが落ちるのでココが一番危ないところです

さて、そんな前風の中、クラブの皆さんはスポーツマンを飛ばしてました。何故か最近スタント機が多くね??というか、もともとそういうクラブだったのかも?いいねいいね!!

しかしこの日の前風には皆さん苦労されてました。風への対処を模索中。なので私も思わず声を掛けてしまったのですが「ラダーじゃ無理ー!」って。ウチのクラブに関わらず、風が吹いて機体が流されると必死にラダーを打って抵抗しようとするのですが、流されてコースを外れてしまった機体はどうやったって元には戻りません。コースから外れないように予測を立てながら操作すればいいんですが、その予測が難しいですよね。

じゃ、なんで予測ができないかというと、自分の機体がどこを、どんな速度で、どっちの方に向いて、どんな姿勢で飛んでるかが把握出来てないから。要は空間認識が出来てない。飛行機好きだから、自分の機体に見とれてしまうってのは分かります(笑)でも目視で飛ばしてるんで、位置関係を正確に掴んでないと、安全性にも問題ありますし、だいいち着陸出来ないですよね。

先ずは、広い視野を持って機体を「眺める」ことを意識したらいかがでしょうか?ヒントは「機体の向こうの雲に一瞬焦点を当て、すぐにまた機体に戻す」もちろんはじめは安全な高度で見え易い距離で飛ばしている時に行います。これを繰り返しているうちに、視野が広がってきます。機体だけじゃなくて色んなものが視野に入ってきます。そうやって空間認識の訓練をすれぼいいと思います。訓練と言うほどのものではありません。慣れですね。人間の目ってよく出来てて、あるものを見ようとして意識を集中すると視野が狭くなって、その物体がズームされた様になります。ビデオカメラのズーム状態で飛行機を撮ると周りの景色が見えなくて、どこ飛んでるか分かりません。それと同じ状態です。そうならないように、適度に引いて視野を確保するのが上達のコツです

自動車の免許を取った時のことを思い出してください。最初は前しか見て無くて、横も後ろも何がどうなってるか全く分からなかったはずです。でも今では、あの車はどんな人が運転しててウインカーが遅いから少し離れておこうとか、塀の間から自転車のタイヤが見えたから、何秒後かに交差点に入ってくるかも知れない、とか、とにかく凄い情報量の中、瞬時に決断しながら走ってるわけです。人の命が掛かっているわけですからね。大変なことです。それに比べれば、飛行機飛ばすなんて、大したことないじゃないですか(笑)

地面に対して翼が平行か?垂直か?この平行、垂直の感覚は、飛行機を飛ばさなくても、日々の生活の中で覚えることができます。ちょっとした意識の問題です。

続く

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